a+b.

「仕方の無い話」

スカートの模様に目をやりながら
紙くずをもてあそぶ女の子。

「a+b、またa+b、そして・・・」

方程式を解けずに裏返す。
足もとには燃え尽きたマッチの残骸があり、
時々はそれを、
鉛筆の代わりにつかう。



日が昇る頃に
気が滅入り始める
仕方の無い話
       。