青いバスの中でお互いの距離だけが縮まる目も合わせられない温度の高まりイアリングの鈴が か弱く揺れて宙をつかむ手が 感情を求めている。 感情を求めている、内容の伴わない会話。私は彼女の笑顔にばかり気を取られ、甘い計画には耳を貸せないまま 。

天から落ちたマウス 道端に釘縦に首を振るマウス お別れを言いにきた。

準備の部屋で順番を待っている私は未来に行かないそんな幻想を抱いたまま、少女は上の空を眺めていた。白黒の世界。変化を求めるならば、むしろ心を遅らせて準備の部屋で普通の生活を送っている少女は時間を鵜呑みにして未来の扉をひらかない。