風葬

 
 
 
  
砂漠の上を一枚の残像が
風に舞っている
 
 

その残像は
地面に色を落とし
風に吹かれて消えてゆく
 
 
 
砂は泣き
色を抱きしめた
 
 
 
からからに乾いた腕の中で
その色は滲んで消えた
 
 
 
 

死の追憶


 
 
 

ずっと 終わりだけを見つめていた

終わることだけを信じていた

だけど これからは先を見る

先の先には終わりがあるんだろうけど

今更

未来は作らなきゃ生まれないのだと知った 。